土地家屋調査士とは

不動産登記法は「不動産に関する権利関係を公示し、取引を安全に、かつ円滑にすることを目的」としています。

そのためには権利の対象である不動産の物理的現況を公示する必要があります。

たとえば皆さんが家を新築したときに

「この家は私のだ」

と主張するためにはその建物の位置、構造、形状といった物理的現況を公示しなければなりません。

このような登記を「表示に関する登記」と言います。

土地家屋調査士の仕事は、お客様の依頼を受けて不動産の表示に関する登記について必要な土地や家屋に関する調査、測量、申請手続き又は審査請求の手続きをすることが土地家屋調査士の仕事です。

 

表示に関する登記と権利に関する登記とはいわば車の両輪をなすようなもので、表示に関する登記を職業とする土地家屋調査士と権利に関する登記を職業とする司法書士とは、切っても切れない関係であると言えます。

 

 

土地家屋調査士になろう

前述したとおり、責任のある職業ですのでプレッシャーも大きく不安におしつぶされそうになることもあります。

しかし不動産は普遍的であり永続性があるものです。それはつまり時代が進んでも、景気が後退しても、不動産の取引は必ず行われ、併せて不動産登記もまた必ず需要があるということになります。

 

もちろん実力主義の世界に変わりはありませんが、最先端の技術が取り入れられている業種でありパソコンスキルを始め、CADの習得、エクセルの知識、最近ではアメリカの人工衛星でおなじみのGPSロシアの人工衛星GLONASSを使用して基準点測量を行い、それを元に皆さんの境界を観測したりしています。

 

こういった業界全体のIT化がめまぐるしく、もっと若い世代の新規参入を必要としている業界であると私は感じています。
(※私は現在37歳ですが、かなり若手のほうです。)

 

 

土地家屋調査士を受験している皆さんへ

今は苦しい毎日だと思います。

他の皆が街に飲みに行く中、あるいは子供にキャッチボールをせがまれる中、皆さんは今日も黙々と机に向かっているのでしょう、、、

しかしその努力の先にある合格の感動は、努力をしている皆さんにしか、味わえないかけがえのないものです。

頑張って下さい。

 

 

Point
  • 時代が変わっても登記がすたれることはない
  • 若い世代にこそ調査士業界にチャンスがある